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国会活動

20170510-しげん

○山本太郎君 ありがとうございます。自由党共同代表、山本太郎です。自由・社民の会派、希望の会を代表して質問させていただきます。

本調査会で数々の参考人の方々に来ていただきまして、本当に勉強になりました。世界のシェールガスの全埋蔵量を合わせたら二百年から二百五十年ぐらいのエネルギーができちゃうんじゃないか、エネルギーの地図が塗り替えられる可能性があるということを勉強させていただきました。

経産省にお伺いしたいんですけれども、このシェールガスに対しての期待といいますかという部分を少し聞かせていただけたらと思います。

 

○副大臣(高木陽介君) シェールガスでございますが、本年の一月にアメリカからシェールガス由来のLNGが初めて日本に輸入されました。この米国産のLNGが、仕向地が自由である、また、原油価格連動ではなく、米国のガス価格、ヘンリーハブ価格に連動しているといったほかのLNGにはない新たな魅力がございます。

油価が低下している現状では米国産のLNGに価格競争力があるとは必ずしも言えないものの、今後原油価格が上昇した際にはこの米国産のLNGに価格競争が生じると考えておりますし、既に我が国の需要家は年間一千万トンの長期のLNG購買契約をアメリカ企業と締結を済ませております。このうち実際に日本に輸入される量は油価の動向や需給バランスなどの市場環境に左右されるものの、米国産LNGの持つ魅力を考えれば相当量の輸入がされると。何年とは申し上げられませんが、しばらくの間というか、このLNGに対する期待は高まってくると思われます。

 

○山本太郎君 ありがとうございました。

それってあれですかね、結局ガスで比べたら、アジア圏からの調達とかということと比べたら、六、七割ちょっと高く今回は手に、価格が高くなっちゃったというお話のものですかね。ありがとうございます。

このシェールガスについては、もちろん、そのようなアメリカとのやり取りで調達ができるという可能性という部分で非常に夢があるといいますか、現実的な部分があるとは思うんですけれども、それと並行して環境破壊という面であったりとか幾つかのマイナス点が挙げられると思うんですね。

地表から穴を掘って、そして横にどんどん破砕していくような、フラクチャリングと言われるようなもの、水圧での破砕であったりとか、そればかりじゃなく、薬品を使う。この薬品に関しては、その成分に関しては企業側は公開をしなかったりとかということで、とにかく水質汚染というものが非常に問題になっている。水道、蛇口開けばライターで火が付いちゃったりとか。

そればかりじゃなく、地震という部分もかなり、とんでもない数が増えちゃっているという部分があると思うんですよね。例えば、オクラホマだったりテキサスだったりとか地震が増えていっちゃっていると。年二回程度しかなかったマグニチュード三以上の地震がシェール開発に伴って増え始めていったと。それで、既に二〇一四年には三百回程度の地震が発生したりとかというような情報だったり、ダラス・フォートワースの都市圏でも、二十年以上一度も地震発生の記録がなかったのに、二〇〇八年以降は二百回近い地震が起きているとかというような話だったり、少し、こういう環境破壊という部分とすごく密接につながるようなエネルギーというのは、先々これ調達が難しくなる可能性も出てくるんじゃないかなと思うんですね。それ、懸念が一点。

もう一つの懸念としましては、先ほど、アメリカからのエネルギー、ガスというエネルギーを調達するまでに今まで非常に時間が掛かったという今までの経緯があると思うんですね。というのは、FTAとか結んでいるような国には結構優先的にどんどん出していくけれども、日本とはその流れがなかったので何年も審査を待たなきゃいけなかったというようなことがあると思うんです。これって下手をするとエネルギーのためにアメリカとのFTAというものも結ばざるを得ないということも現実的に出てくるのかなという。

今言った二点。一点目は、環境破壊とすごく密接な関係にあるこのシェールというものが今後持続可能なエネルギーといいますか、長期間にわたって調達できるエネルギーとして、そのポジションとして据えることができるのかというのが一点。もう一点は、先ほど言いましたFTAの問題。このままいくと、ひょっとしたらエネルギーを確実に担保するためにFTAを結ぶということも考えられるのかという、その二点をお聞かせ願えますか。

 

○副大臣(高木陽介君) まず、環境問題につきましては、これはシェールを採掘する国がどのような対応をしていくかということ、これは注視していかなければいけないと思います。

それによりまして、これが長期的に継続していけるのか、それとも途中で行き詰まってしまうのか。そういったものも、これはシェールだけではなくて、まさにこれまで、資源のない日本でございますから、特に原油に関しては中東を中心にずっと輸入をしてまいりましたし、ガスが出始めて、これはインドネシアですとかオーストラリアですとか様々な形で枠を広げてきた。今回、シェールという新たなその調達先というのが出てきて、これについては可能性をしっかりと見ながらも、一方で、委員が御指摘になりましたような、相手国のその状況というもの、環境問題も含めまして注視してまいりたいと、このように考えております。

もう一つはFTAの問題ですけれども、逆に資源を取るためだけのFTAというのはあり得ないと思うんです。やはりこれは、米国とのTPPが、米国が離脱をして今後二国間での様々な経済協議というのはどうなるかというのもしっかりと検討を進めていかなければいけない課題であると思いますが、やはり経済の問題、これは資源も大変重要なそのキーワードでございますが、それ以外にも、こちら側からの輸出の問題又は農産品の問題、そういった全体像を通じながらやっていくものであると思いますので、一つの要素ではございますが、それによってこれを追い詰められるですとか、そういうことはあり得ないと思います。

 

○山本太郎君 ありがとうございます。

環境問題に関しましては日本よりもかなり先を行っているのがアメリカだと思うんですね。その中でシェールという問題に関して、それと併せて環境破壊というものがどんどん表に出てきているということで、先々長期的なエネルギーとして調達するのが難しくなる可能性もなきにしもあらずだろうと。

それ、例えば、エネルギーとは関係ないですけど、オスプレイ一つ取ってみても、アメリカ国内では、環境に与える影響であったり住民に与える影響を考えれば飛ばすことさえできないというような問題もございますから、それぐらいはっきりとした対応をするような国なので。

このエネルギーを入口に、エネルギーのためだけにFTAというのはないかもしれない、ないだろうということを強くおっしゃっていましたけれども、エネルギーというのは日本にとって非常に重要な問題なのでエネルギー問題が大きく占める部分でFTAということにつながる可能性もあるので、いつまでそれが調達できるか分からないようなものに関してアメリカとのFTAを結んでいくというのは非常に危険だなというふうに思います。

最後にお聞きしたいのが核のごみ捨場の話なんですよね。これは本当に、原発賛成だろうが反対だろうがみんなが考えなきゃいけない問題で、参考人に来ていただいた豊田正和先生に、地震国の日本で地層処分というのはマッチしないんじゃないかというお話をさせていただいたら、地震国でも十分対応できるような場所を今見付けつつあるというふうに理解しておりますというお話があったんですね。

でも、残念ながら、もう一度経産省は、核のごみ、ごみ捨場、言い方が悪いかもしれないですけれども、その選定に向けて全国規模で実施した一般向けの説明会をもう一回やり直すという話になっちゃっているんですよね。振出しに戻ったという話だと思うんですけれども。ここら辺を考えると、随分もっと先の話になっちゃうのかな。

地層処分という問題に関して、やはり地震国である日本でそれを積極的に取り入れるというのは非常に危険であろうと。日本学術会議においても、高レベル放射性廃棄物の処分について、我が国の政策枠組みが行き詰まりを示している第一の理由は、超長期にわたる安全性と危険性の問題に対処することに当たっての、現時点での科学的知見の限界であると。地下に埋める危険性というのは非常に、誰にも予測できない。これ、暫定保管、あくまでも暫定の保管としての提案として、学術会議は地上で保管するのがいいんじゃないかというようなことも言われているんですよね。

これ、地層処分ということが決定ではなく、地上での保管ということも議論の中にはまだ残っていて、それも有力であるのかということをお聞きしたいんですけれども。

 

○政府参考人(村瀬佳史君) 最終処分場につきましては、地下水の動きが緩慢であるといったような特性が認められ、かつ火山や活断層などの影響を受けにくい、長期にわたって安定的な地下環境であるということが求められるのは事実でありますけれども、我が国におきましても、このような条件を満たす地層処分が実現可能かということについて様々な専門分野の知見を取り入れまして長きにわたって研究が行われた結果、我が国にもこういう処分に適した条件を満たす地下環境は広く存在すると考えられているという評価が得られておりまして、現在、その評価に基づきまして地下の最終処分ということを前提に最終処分の適正地を示すための科学的特性マップということの提示に向けた検討が専門家において行われているところでございまして、で、この科学的特性マップを提示するに当たりまして、国民の皆様にしっかりと理解を得ていただきながら進めなきゃいけないということで、その説明のためにこの審議会で示された基準の中身、それから、これからどういうプロセスで丁寧にプロセスが進められていくのかといったことも含めて、改めて国民の皆様にしっかりと説明をしていこうということで、先ほど恐らく御指摘になったのは、関係機関の協力も得ながら、このマップの提示の意義、意味、それから今後のプロセスについて丁寧に今後も進めていこうということで作業が今進められていると、このことについて御指摘があったものと、このように理解いたします。

 

○山本太郎君 もう終わりなのでまとめますけれども、まあ地層処分ありきだというお話ですよね。それについて大丈夫だと言われても不安しかないので、是非、この調査会でもこの問題を是非取り扱っていただいて、掘り下げられたらと思います。ありがとうございました。


【意見交換】

○山本太郎君 ありがとうございます。自由党、山本太郎です。

これまで諸先輩方が個別具体的な感想を述べられましたので、私からはもう少しざっくりとした視点からお話をさせてもらいたいと思います。

今国会においてこの調査会は恐らく最後になる流れですよね。本日を含めて六回の調査が行われました。六回のうち三回の参考人質疑と二回の原子力についての審議、そして本日の自由質疑で六回だと。元々この調査会、何だったかということをたどっていくと、原子力問題特別委員会が本調査会になったという流れでしたよね。けれども、明確に原子力問題というところに問題が絞れたのは二回しかなかったというのが余りにも少なく感じてしまうというのは私だけなんでしょうか。

やはり世界に類を見ないスリーメルトダウンという事故を今現在も進行中なんですよね。そういう中で収束の方法も分かっていない、この先どうなるか分からない。もちろん長期的なエネルギーのお話も物すごく重要なことなんです。この調査会においていろんな参考人の先生方からたくさんお勉強させていただいた、非常に有り難かった。こういう話合いは非常に重要なんですけれども、元々のこの調査会の姿、原子力問題特別委員会というものが調査会になって、その数、今国会での数を考えてみたときに、その原子力、もう待ったなし、今も現在進行形という事故に関しての審議が六回中二回というのは余りにも少なかったんじゃないかなというふうに危機感を覚えたのも事実です。

将来のエネルギーを考えることも大切なことです。参考人の方々のお話も大変勉強になりました。けれども、本調査会の内容の三分の二、できれば三分の二は現在進行形の事故について、そして、それに対する対処についてみんなで話し合えるような機会にできれば本当はいいんだろうなと。そして、それを本当に心から願うというような状況でした。

それと並行して、まだ原子力に対して固執をするという向きが政治の中で見られる中、ベースロードだというような話だったりとかいう中、先ほども話に出ましたけれども、核のごみの問題に関しての議論というのが、是非本調査会で行っていただきたいと。

原子力はベースロード電源ですと決めた一方で、出口問題に関しては依然消極的で議論も見えづらいという雰囲気があると思います。その一方で、トイレなきマンションをより無理な形で推し進めるような動きも出ているのではないかと。先ほど省庁の方からも聞きましたけれども、説明されたことはほぼ地層処分の話だけでした。その地上での処分ということは考えているのかという話を聞いても、そこからは答えは一向に見えないというか、地層処分のことしか話さないということなんですよね。

地震国においての地層処分ということをヨーロッパで行われているような地層処分と同列に並べて考えていいのか。これはもっと議論が行われなきゃいけない。じゃ、どこで議論をするんですかということになるんですけど、そこに一番適した場というのは本調査会がしっくりくるんじゃないかなと勝手に思ったりもするんですけれども、こういった問題も長期的な視点が必要なエネルギー問題、エネルギー関連の話と言えるんじゃないかなというふうに思います。

核燃料サイクルが事実上破綻し、ガラス固化技術も無理な状態にある上で、原発施設内の燃料プールも満タンであると。これをぎゅうぎゅう詰めにしてリラッキングというような方法によって更に詰め込む手続が今まさに行われている。これは大変危険な話であることは間違いがないんですけれども、余り話として上がってこないんですよね。これ大きな地震で運悪く冷却に失敗したとしたら、これ大惨事につながってしまう。常に大きな地震と背中合わせであるこの国でその危機感を持てないというのは非常に危ないことで、まさにこの日本の未来を決めるこの場で、国権の最高機関でそのことが議論されなきゃいけない問題じゃないかなと思ったりもします。

あり余る使用済燃料の保管方法から最終処分に至るまで、どのような方法が安全かを勉強し、議論させていただきたいと。最終処分に関しては、このままでは地層処分という臭い物に蓋をすることで強引に押し切られてしまうおそれがある。

「新たな時代に向けた我が国の資源エネルギー像」というテーマ設定は非常にすばらしかったと、知らないことも知れたということに感謝したいという気持ちでいっぱいです。本当に、私のような異物を受け入れてくださった心の広い会長を始め、そして理事の皆さんも積極的に議論をしていくというようなスタンスで調査会を開いていただいたことに非常に感謝を申し上げたい。

長期的視点とともに持ち合わせるべきは、短期、中期の視点だと思います。短期、中期が無事に過ごせなければ、長期を迎えることはありません。是非、この調査会をもってそのような場にしていただければというふうに提案をさせていただきたいと思います。

ありがとうございました。




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