山本太郎(れいわ新選組代表)オフィシャルサイト

国会活動

○委員長(櫻井充君)
次に、山本太郎君の質疑を行います。
山本太郎君。

○山本太郎君
れいわ新選組、山本太郎です。(資料提示)

総理、いつ能登半島に行っていただけるんですか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君)
今後いつ行くのかということでありますが、今具体的な日程は決まっておりません。状況については、日々、関係大臣等から報告を受けているわけでありますが、状況を聞きながら、必要に応じて日程等も考えていきたいと思います。

○山本太郎君
発災から今日で114日。総理、アメリカではなく奥能登に行っていただきたいんです。4月15日、5回目の奥能登訪問で複数の行政関係者、NGOなどから聞き取りしたところ、珠洲市では飲料水が足りていないとのこと。
資料②。

現場から私が直接内閣府防災に電話、至急飲み水を提供し、無期限で供給することなどを要望書も併せてその日のうちに提出。
内閣府、4月15日、要請文で至急対応をお願いした件、どうやり取りされました。

○政府参考人(高橋謙司君)
お答えをいたします。
内閣府防災の担当者から、珠洲市や輪島市に対しまして飲料水需要の確認を行うとともに、石川県に対しまして県における物資の調達の状況について確認を行い、県において飲料水を適時調達し、両市に供給をしている旨を確認したところでございます。
県及び市町からは、被災地の飲料水の状況について、現状、現地の店舗において飲料水は豊富に在庫があり、市町が現地で調達できないような状況にはないとの認識である旨確認をしておるところでございます。

○山本太郎君
答弁でたらめじゃないですか。県が適宜調達している旨確認したって、何言っているんですか。
そもそも、珠洲は、事前に石川県と金沢市に飲料水の提供をお願いしたけど断られていますよ。
珠洲市にその後物資が入ってきたかを直接確認しました。水不足と聞いて、一般企業、赤十字、ライオンズクラブが寄附を下さったと。その後、遅れて財務省北陸財務局から500ミリのペットボトルが80箱届いた。それ以外の部局、省庁から働きかけはなし。
先ほどの答弁、最後何なんですか、あれ。現地の店舗において飲料水は豊富に在庫があり、調達できない状況にはないと。調達できない状況にはないとの認識であるって、店開いているだろう、買えるだろうって、ひど過ぎませんか。
資料③。

日本水道協会水道料金表で、石川県、家事用平均料金、1立方メートル、つまり1000リットルで約175円。
水道料金を2リットル分にすると約0.35円。一方、総務省小売物価統計調査では、2リットルのミネラルウオーター、1本117円。値段にして約330倍。その違いです。
被災者に、水が欲しいなら水道料金の330倍のペットボトルを店で買えって、控えめに言っても人間のクズですよ、そんなの。
資料④。

現在の水道の復旧率、珠洲市41%、輪島市87%。この復旧率とは、家の蛇口から水が出る割合じゃない、家の敷地の外までは水が来ているという意味。一方、そこから水を敷地内に引き込む管が破損、いわゆる宅地内漏水が圧倒的多数です。そこを直すのは被災者の自腹。職人は圧倒的に足りていません。
つまり、珠洲ではいまだ上下水は壊滅的と考えて、必要物資を手当てしなきゃ駄目なんです。総理、まず相談しろとか県を通せとか、七面倒くさいことはもうやめていただきたいんです。省いていただきたい。水を含めた消耗品は、自動的にコンスタントに直で国から支援をいただきたいんです。必要なくなったときには市町が国にもう要らないという連絡を入れればいいじゃないですか。
それで終了。こういった支援をやっていただきたい。やってくださいますか、やれませんか。
一言でお願いします。

○内閣総理大臣(岸田文雄君)
まず、ご指摘のこの輪島市、珠洲市においても断水解消に伴って生活用水のニーズは縮小していると承知していますが、今現在、合計19台の応援給水車による給水活動を継続しているところです。
こうした復旧の進捗によって市街地や集落での給水ポイントは増加しており、19台体制でも生活用水の需要に見合う効果的な給水活動が行われていると報告を受けておりますが、いずれにせよ、現状については県ともしっかりと意思疎通を図りながら、国として必要な対応を考えてまいります。

○山本太郎君
意思の疎通ができていないからこそ飲料水の不足という事態が起こるという話なんですね。
資料⑥、⑦。

生活用水も足りていません。一般的に生活用水は1人1日当たり230リットル使う。
災害時に必要な水について、厚労省のガイドラインでは、災害2週間後から1人当たり1日250リットル使えることが好ましい、目標とされている。ちなみに、4月中旬時点、珠洲市での給水支援は1世帯当たり20リットルまでのルール。
資料⑧。

自衛隊の珠洲市への給水活動実績をグラフ化。2月の中旬から現在にかけて給水支援の規模は減少傾向。
2月中旬と直近比較すると、この2か月で給水量は半分以下に減った。今年の夏は平年より暑くなると言われています。特に珠洲市、夏までに家の蛇口から水が出る状態ではありません。先ほど言ったとおり、宅地内漏水です。今から順調に給水を絞っていくということをやってしまえば、人死にますよ。能登の6市町、国土面積の何%ですか。地名は要らないです。
割合だけ教えてください。

○政府参考人(大木章一君)
お答えいたします。能登地方北部に位置する6市町の面積は、日本の国土面積の約0.45%に当たります。

○山本太郎君
0.45%。首都圏直下地震の対策対象地域は国土面積の約7%。南海トラフの対策対象地域は国土面積の約31%。
発災から114日。国土面積の0.45%の能登6市町の生活復旧にもこれ本気で取り組んでいないと見るしかないんですよ。そんな者たちに、これから来る大災害に対処できるはずないでしょう。
国民の皆さんにお伝えしたいのは、今日の奥能登の姿があしたの私たちの姿です。
力を合わせて政府を動かしましょう。
アメリカと共にあると米議会で演説するよりも、今一番困っている能登半島の被害者と共にあるのが総理大臣としての仕事じゃないですか。
アメリカは独りじゃないと演説でアメリカを励ます前に、能登半島で被災した方々が今絶望を抱えている状態を、どんな手を使っても解消するのが総理大臣の仕事ですよね。
ここで、奥能登の被災者からの手紙を一部抜粋してお伝えします。
発災後から間もなく4か月がたとうとしているのに水がほぼ使えていないままであることが一体どれほどのことなのか、国も、そして被災地域以外の方も、おおよそ想像ができないのだろうなと思います。私自身、震災に遭うまでは平時の生活でも節水を心掛けているつもりでした。例えば歯磨きのとき、蛇口は都度止めていましたが、そんな節水方法では歯磨きするだけでも500ミリリットルは優に使ってしまう。
避難生活では、小さな紙コップに水を150ミリリットルほど入れ、歯磨き後は一口の水で口をゆすぎ、余ったカップ内の水で歯ブラシを洗う。水が必要なのは、飲むことだけではなく、トイレを流す、食器を洗う、調理する、手を洗う、お風呂に入るなど、生活の全ての場面で水を使用しなければ、当たり前の生活なんて送れません。そのために、高齢者ですら給水場に行き、毎日20リットルの水を運ばなければならない。毎日水を運ぶ作業で、腕や手首を痛める方も大勢いらっしゃる。復旧が見えない日々に疲弊し、絶望し、生きる努力を、給水にいそしむことも諦めた高齢者も多くいると聞きます。
生活するための最低限の資源さえそろっていない上に、飲料水の支給も足りないという現状。
それに加え、カップ麺やパン、お菓子などの物資は止まってしまったため、30か所以上ある避難所や仮設住宅に入居できた方々の中にも、食料に困っている、困窮する人々がまだまだ多い印象です。
今、こうして水がないと訴えているそばで、地響きするほどの大きな雷と大雨が珠洲に降っています。目の前に水が降り注ぐのに生活に水がない、何て皮肉なことなんだ。恵みの水なのに、喜びたいのに、地響きする雷鳴に震災時の恐怖が思い起こされ、胸がぎゅっと痛むつらさを感じてしまいます。様々な問題意識を多くの政治家が持っていただけるとうれしいなと思います。
このメールを初めて読んだとき、私、涙が止まらなかったんですよ。私には強力な強大な権力ないから、だからその力を持つ総理大臣に何度もお願いをしています。
宅地内漏水の修繕の最前線に応援入った人たち。
資料⑨、⑩。

水道1か所、仮でいいから建ててほしいんだよね、ポリタンクで運ぶことを思うとずっと楽なんだよね、涙目で話すお母さんは、背中を痛めて病院に通う。毎日の給水、ポリタンクで水運びで背中を痛めたそうです。
地元の業者の苦労は半端ない。年末までかかると聞いていたうわさは本当かもしれないし、それ以上かもしれない。全国の水道屋の技術力が一刻も早く必要。大々的な支援、時間がかかるんだったら、思いのあるプロに駆け付けてもらえるような支援だけでもしてほしい、そう言われています。
資料⑪、⑫。

3月25日、本委員会。
家の蛇口から水が出ない、宅地内漏水を早急に解決する私の提案と総理の答弁。
よく確認した後、国として更なる対応を考えたいと総理の発言後、国はどう動いたか進捗を国交省に確認。
国交省、県内の修繕が対応可能な工事業者の情報について調べて結果をリスト化、石川県ホームページに掲載、情報の周知を図っている、以上。
ファミレスとか喫茶店でしゃべった結果じゃないんですよ、これ。
国権の最高機関として、現地がむちゃくちゃ困っていて、このままじゃ復興できないよ、コミュニティーなんか守れないよってことを総理に訴えた末に、国が動いてくれるかと思いきや、この程度のことしかできていないんですよ。原因は何かって。官僚が悪いんじゃないんですよ。金出すって言ってほしいんですよ。補正予算組まないんですよね、理由は。理由は、予備費積み上がっているから潤沢にあるからって。この予備費使ってでも絶対やるって言ってほしいんですよ、一刻も早く。
資料⑬。

宅地内漏水の修繕に来ている県内、県外の水道業者に、これから、交通費と宿代と上乗せした工賃を、この3つ国が持たないと。後ろ、要らない、要らない。総理の言葉で聞きたい。作文読んでどうするんですか、真剣勝負しているところなんですよ、邪魔しないで。総理、お願いしますよ。今言った3つ、この3つ、やっていただかないと。
水道業者の交通費と宿泊代と工賃を上乗せした形で、工賃上乗せしないと、この宅地内の修繕に関しては、工賃安過ぎて人なかなか集められないんです。気持ちはあるけど行けない人たちいっぱいいる。
だから、どうか予備費でこの3つをお願いします。

○委員長(櫻井充君)
時間が来ました。簡潔にお願いいたします。

○内閣総理大臣(岸田文雄君)
3月25日の予算委員会の質疑についてご指摘がありました。質疑を行った後、国としては、宅内配管の工事事業者について、これ各市町村以外の県内に広げて事業者の確保を行う、こうした取組を行いました。
あわせて、お金についてご指摘がありましたが、お金については、被災者生活再建支援金や災害救助法による応急修理制度、この支援を早期に支給すること、これを努めているわけであります。
そして、この県外からのこの支援についてお金を出すということについては、まずは、できるだけ被災地に近いこの業者、作業効率の観点から、そういった業者を確保することが重要であると考えております。
現時点で4月中に工事ができる業者、24業者、これ確保しておりますが、その状況を見極めながら、県外のこの支援についても必要な対応を検討していきたいと考えます。

○委員長(櫻井充君)
時間が参りました。

○山本太郎君
まとめます。
県内、県外共に必要なんです。これやっていただかなきゃ困るんですよ。水通らないんですよ。
総理、お願いします。やるって言ってほしいんですよ。お願いします。
これやらないとコミュニティーなんて守れない。奥能登を捨てないで。

○委員長(櫻井充君)
時間が参りました。 以上で山本太郎君の質疑は終了いたしました。




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