山本太郎(れいわ新選組代表)オフィシャルサイト

国会活動



○山本太郎君 れいわ新選組、山本太郎です。
能登半島地震、1月1日発災。本日は2月16日。発災から1か月半が経過して、災害特別委員会、今年初の質疑です。被災者が苦しむ中、永田町は随分余裕があるなと感じます。
資料の②。

参議院事務局、近年の災害で、発災後何日目に本委員会での質疑が行われていますか。2016年4月14日、熊本地震、18年7月8日までの西日本豪雨、19年9月9日、台風15号についてお答えください。
○参事(金子真実君) お答えいたします。
最初に災害対策特別委員会で質疑が行われたのは、まず、平成28年熊本地震については、12日後の衆議院災害対策特別委員会でございます。次に、平成30年7月豪雨については、11日後の衆議院災害対策特別委員会でございます。最後に、令和元年台風第15号については、22日後の衆議院及び参議院の災害対策特別委員会でございます。
○山本太郎君 国民の声を受けた我々議員が政府の災害対応を議論し改善を求める場である本委員会質疑がなぜ1か月半も開かれなかったか、それがどれだけ異常なことかは近年の災害時の例と比較すればよく分かりますね。12日後、11日後、22日後、今回は1か月半後。発災直後から、れいわ新選組は本委員会をすぐにでも開催し総理入りの質疑を行うように求めてきました。
委員長、ここまで本委員会での質疑入りが遅くなった理由、教えてください。
○委員長(竹内真二君) ただいまの件につきましては、後刻理事会において協議をいたします。
○山本太郎君 ちょっと質問と答え、かみ合っていませんよ。質疑者が指名した者であるならば発言が可能なはずです。ルールは、これルールの範囲内でお話ししていますよ。ほかの委員会でもそれをやったことがあります。
どうしてここまで1か月半も引っ張ったんですか。開催できなかった理由を簡潔に教えてください。委員長、お願いします。
○委員長(竹内真二君) 繰り返し申しますが、この件につきましては、後刻理事会において協議をいたします。
○山本太郎君 おかしな話ですね。十分に協議して1か月半後の今日になったわけでしょう。その理由も語れないんですか。
予算委員会でも質疑できたじゃないかという方もいらっしゃるかもしれない。でも、予算委員会では多くの時間が裏金問題に費やされ、災害対応の充実化、改善につながるような十分な質疑は行われていません。もちろん、そうなることは最初から想定できる事態だったからこそ、本委員会での開催を求めてきました。
参議院事務局、過去、本委員会での総理入り質疑が衆参で行われた回数を教えてください。
○参事(金子真実君) お答えいたします。
衆議院及び参議院の災害対策特別委員会に内閣総理大臣が出席した回数は、両院合わせて7回でございます。
○山本太郎君 どうして今日、この場に総理大臣がいないんですか。総理出席は重要事案の場合に限られるからですか。
資料の③。

総理は、被災者に寄り添い、できることは何でもやるとおっしゃっている。能登半島地震は日本国にとって重要事案です。
委員長、本日の質疑に総理の出席を求めなかった理由、簡潔にお答えください。
○委員長(竹内真二君) 今御質問の件に関しましても、後刻理事会で協議をいたします。
○山本太郎君 納得いきません。意味が分かりません。後刻理事会でどうして協議する必要があるんですか。総理大臣を、総理大臣入りで質疑を求めてきたことに対して、それが成立しなかった理由をお聞きしているんです。お答えください、委員長。
○委員長(竹内真二君) 理事会で協議をしていくということをお答えしております。
○山本太郎君 理事会で協議していくということは事前から行われていて、それが成立しない理由をお聞きしているんです。お願いします、委員長。
○委員長(竹内真二君) 繰り返しになりますけれども、理事会で協議をしておりますので、引き続き協議をしていくということを答えております。
○山本太郎君 おかしな話ですよ。それを事前に、答えられないというような、どうしてブラックボックスにしちゃうんですか。自民党、公明党、その他、総理を入れることに対してそんたくしている人たちがいるわけでしょう。どうしてそんたくするんですか。どうしてですか。予算委員会、今開いているからですか。毎日総理大臣出ているわけじゃないですよ。
内閣に対して負担が掛かり過ぎるという御意見もあるでしょう。大変なことですよ、激務ですから。でも、その一方で、もっと大変なのは被災者ですよ。納得いきますかね、被災されている方々。一刻も早く何とかしてほしい、話を前に進めてほしいということをどうして国会は受けて立たないんですか。おかしいでしょう、こんなの。反対できる話じゃないんですよ。一刻も早く総理を入れて、すぐにでもこの場で答えをもらえるような委員会運営をしていただきたいというお願いでございます。
問題山積、能登半島地震。やっと開かれた本日、本委員会の開催時間、たった2時間です。短過ぎません。アリバイづくり的に委員会開いているんですか。明日をも見えない被災者を救う気概が全く感じられない。
資料の④。

総理は、災害対応に与党も野党もないと発言。これに異論ある人、この中にいます。いらっしゃったら発言してもらいますけど。災害対応に与党も野党もないというなら、各会派平等に質問時間を担保して、最低でも、少なくとも一会派当たり30分、60分と、しっかりと議論できる前提を確保するの当然じゃないんですか。
与党筆頭、そういうことをやらない理由、簡潔に教えてもらっていいですか。
○委員長(竹内真二君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(竹内真二君) 速記を起こしてください。
本日の委員会の質問時間等に関しましては、理事会で協議をして決めております。
今後の理事会の質問時間等に関しましても、引き続き理事会でしっかり協議をいたしまして、その結果をもって委員会運営をしっかり行っていきたいと考えております。
○山本太郎君 答えになってないんですよ。
当然、理事会での協議があった上で今日のことがセットされているのは十分存じ上げています。どうして2時間と短いんですか。1か月半、発災後1か月半も委員会を開かずに来たんです。総理も入っていない。で、その初回が2時間しかない。少数会派15分ですよ。この間にも問題山積みなのに、その件に関して政府側にこれ質問することも回答を得ることも難しいような時間、どうして設定するんですか。何よりも重要な案件じゃないんですか。必ずそのようなことをお取り計らいいただきたいと思います。
言葉だけのお悔やみ、言葉だけのお見舞いではなくて、各会派に十分な時間を与え、政府の災害対応をチェックし、被災者本位の実のある対応を政府から引き出す前提条件整えるのが国会の仕事であり、本委員会が果たすべき役割ではないかと思います。それこそが現在も不安の中で苦しむ被災された方々への誠意ではないかと。本委員会が開かれないことで、先手を打った対策を議論するための機会、被災地、被災者のための貴重な時間が失われた。政府と国会のやる気のなさで被害が拡大したと言われても仕方がない。身を挺してでも委員会の開催を求める闘いをしてこなかった国会議員の不作為が問われる事態だと考えます。ここから本気出しません。
委員長、本委員会の総理入りでの週1回開催と全会派に対する十分な質疑時間の平等配分を行うこと、それぞれ反対意見がある場合、その意見の内容を公表することをお諮りください。
○委員長(竹内真二君) ただいまの件につきましては、後刻理事会で協議してまいります。
○山本太郎君 先月の予算委員会、れいわ新選組は、災害救助、被災者生活再建支援について政府に要請しました。
我々は能登半島だけに支援拡充を求めているわけではありません。昨年の秋田豪雨を含め、岸田政権下で起こった11もの災害、それら被災地で、国からの支援が足りていないために、住宅再建を諦めて地域を出る人々、損壊した住宅で凍えながら生活する人々、今も大変な思いをする方々の状況を抜本的に変えるための要請をしています。発災直後だけやれること全てやるなど勇ましく語り、半年もすれば見捨てるような政策を抜本的に転換することを求めているんです。
要請した大きなポイントは3つ。
1つ目、資料⑤。

住宅が被災したら当面必要な生活用品をそろえられるよう、生活必需品のための支給金を1世帯当たり最低50万円に引き上げることを要請しています。災害救助法には、皆さん御存じのとおり、洋服、下着、炊飯器、ガスこんろ、布団、食器類など、購入するための費用支給がある。幾ら出るか。
資料の⑦。

例えば、昨年7月、秋田の豪雨災害では、住宅が全壊、1人世帯では1万9200円、半壊で6300円。これで何を買えと言うのでしょう。しかも、費用支給は全壊、半壊までと限定されている。おかしくないですか。このような現実を見ない政府の支援策により、更に被害者が生み出されている。
資料の⑥。

秋田豪雨の被災者は、豪雪の冬を迎える直前に2000世帯で暖房不足が発覚。暖房器具が買えないまま凍える人々の悲痛な声、政府に、政治家に届いていますか。
先ほどの資料⑦。

能登半島地震は冬場の災害ですから金額は増えます。しかし、単身世帯、全壊で先ほどの金額にプラス1万3000円程度、半壊ではプラス4000円程度。起こっている事態に金額見合ってないんです。お話になりません。
この支援の金額や期間は、法改正ではなく政令、閣議決定で変えられる。すぐにでもできること。総理にお願いしました。実際行われたんでしょうか。
内閣府、端的にお答えください。1月29日、参議院予算委員会質疑以降、災害救助法、生活必需品の費用支給に関しての金額、期間の運用を変更した事実はありますか。答えはありませんなんですけど、お願いします。
○政府参考人(高橋謙司君) お答えいたします。
災害救助法に基づく生活必需品の供与につきましては、あらかじめ定められた救助期間や基準額では救助の適切な実施が困難な場合には都道府県からの協議によりその延長や引上げが可能とされております。石川県からは救助期間の延長について協議があり、現在、3月31日まで救助期間を延長しているところでございます。
以上でございます。
○山本太郎君 短めに御説明いただいてありがとうございます。かみ砕いて言ったら、過去にも普通に行われてきた救助期間の小幅の延長のお話をされています。これは、被災自治体からの要請で行ったというだけの話なんですね。
総務省の被災者支援ガイドブック、石川県そして富山県バージョンを見てみると、2月9日と8日にこれ更新されているんですね。能登地震前と後でびた一文、1円たりとも金額増えていないんです。私たちが求めた支給金額の増額、過去の災害に遡って適用が可能になる運用、被災自治体からの要請待ちではなく国からの期間延長を行うプッシュ型支援、全壊、半壊のみにしか支給されない枠組みを広げることは一切行っていないんです。
大臣、閣議決定だけで引き上げられる支給費用の引上げ、過去の災害にも対応できるように期間の延長、全壊、半壊にしか支給されない枠組みを広げる、これらを政府のプッシュ型でやるんだという点について、これまで行われた閣議で総理からお話がありましたか。あったかなかったか、一言でお答えください。(発言する者あり)
○委員長(竹内真二君) 山本太郎君。
○山本太郎君 これまで私が話したことについて、特に1月29日の質疑以降、予算委員会での質疑以降、総理大臣から閣議の場において、そういうことをやっていく、国がプッシュ型としてという御発言は閣議内でありましたか。
○国務大臣(松村祥史君) プッシュ型支援につきましては内閣府で担当いたしておりまして、逆に総理に報告を上げる立場でございますので、総理から何かあったということはございません。
○山本太郎君 おかしな話なんですよ。閣議決定で変えられることをすぐにでもやってくれ、2日後にありますからとお願いをしたんですけど、それ以降、そういう話は閣議でも出ていないということですね。ありがとうございます。
資料⑫、2月2日、参議院本会議、れいわ、木村英子の発言。

岸田総理はできることを全てやるとおっしゃっていますが、言葉だけでは何の意味もありません、我が党の要請は、被災者がお金の心配をせず再建に立ち向かうため当然必要な支援策であり、今すぐ実行するべきです、岸田総理、お答えください。
資料⑬、それに対する総理の答弁。

災害救助法に基づく生活必需品の供与については、あらかじめ定められた救助期間、基準額では救助の適切な実施が困難な場合にはその延長、引上げが可能であり、今回の災害でも柔軟に対応してまいりますと言っているんです。でも、今回の災害でも柔軟に対応するどころか、現場の声を届けた国政政党からの要請を受けても新しい運用の変更は何一つ行われていないんですよ。一文たりとも、びた一文たりとも上がっていないんですよ、これ。
閣議決定だけで引き上げられる費用も1円も引き上げない、過去の災害に対応できるよう期間の延長もしない、全壊、半壊にしか支給されない枠組み広げようともしないって。週2回行われる閣議で総理自身が決められるのに、やろうとさえしない。一方、国会で、総理自身が既にやっている、やるつもりだと取れるような発言をしてごまかすんですよ。これって、国会を愚弄して被災者を切り捨てる完全な虚偽答弁だと私は言えると思います。
大臣、自然災害から完全自力で復活するってなかなか難しいんですよね、御存じのとおり。一定の資本、資産ある人だったら別かもしれない。やっぱり公助必要なんですよ。災害きっかけに貧困拡大する、地域がばらばらにするということがあってはならない。それを止められるのが政治だと思っています。
もう一度、これ、閣議の場に大臣御自身が費用の引上げと過去の災害にも適用できるよう期間の延長、全壊、半壊しか支給されない枠組みを広げることというのを総理に持ちかけていただけないでしょうか。持ちかける、持ちかけない、一言でお答えください。
○国務大臣(松村祥史君) 支援策につきましては、現在パッケージを整備をいたしまして、それを県、自治体、こういったところと連携をしながら対応をさせていただいております。そこで様々なニーズがありましょうし、それにそぐわないものもあるかもしれません。そういったものを、冒頭質問いただいた御地元の宮本先生であったりここにおいでの皆様方の御指摘いただきながら、それぞれに対応してまいりたいと考えております。
○山本太郎君 閣議では持ちかけないということを今御説明いただいたということですか。
もう一度聞きますね。閣議の場でそれをやっていただけないんですか。必要なことですよ、これ。
○国務大臣(松村祥史君) 閣議の場で私が申し上げるような話ではなく、私の立場で現在内閣府の防災担当として現場の指揮を執りやっていることでございますので、その中でいろんなものがございますれば、総力を挙げていろんな形での、運用を変えるであるとかいろんな対応をしてまいりたいと思いますし、必要なことを適切に対応をしてまいりたいと、このように考えております。
○委員長(竹内真二君) 申合せの時間が参りましたので、質疑をおまとめください。
○山本太郎君 まとめますね。
現場で指揮を執ってってことで、この場にも来ていて、いろんな声を受けて、それを伝える、変えていくというお立場の方なんでしょう。でも、そのことについては、総理に対してその話、していただけないんですか。総理に伝えてくれというお願いでさえ、さえも積極的に動かないって、やる気がないのは総理だけじゃないんだなということを確認する場になっていますよ。
寄り添うのは総理じゃなくて、被災者に寄り添ってください。今このような状況で民を捨てる棄民政策が進んでいくと、南海トラフ、首都圏直下、多くの人々を切り捨てることにつながります。まずはこの腐った内閣、腐った与党を倒さなきゃ能登半島にも日本の未来にも未来はないと、その先頭、れいわ新選組が担うと申し上げて、終わります。




最新の記事

カテゴリ

過去ログ